私がまだ子供だったころ、自宅の近くにヘッドギアをした子が数人いたわ。
1人はいつもお母さんの自転車や車椅子に乗ってて、1人は普通に走り回って遊んでいる子。
母になんであの子はヘルメットしてるの?と聞いたのか母が説明したのかは覚えてないけれど、その時はじめて「てんかん」という病気を知ったような気がする。
急に意識をなくしてしまうことがあるから、頭を守るためにヘルメットを被っているとかそういう内容だったかしら。
今思うと「ヘルメット」ではなく「ヘッドギア」で、てんかんだけじゃなくてその他の病気の可能性もあったわけね(要は頭を打たないようにするわけだから)。
それが、今は「頭の形を治すため」の矯正用ヘルメットがあるとか!!!
すごい!!!
これだったら私の巨大な頭(かつ絶壁)も治せたんじゃ・・・?
頭の形は、寝相や出生時によるものだけじゃなくて、お腹の中にいる段階で頭の形が歪んでしまっている子も意外といるとか。
それもある程度は成長とともに修正されるけどカバーしきれない歪みもあって、そのまま大きくなると耳の位置が左右でずれたり、歯のかみ合わせが悪くなったりもするらしいわ。
頭の形やかみ合わせの外見にモロに反映されるところってコンプレックスに直結しやすいから、治せるものなら治してあげたい。
でも、頭の形って結構諦めていたお母さん達って多いんじゃないかしら。
ドーナツ型のまくらで絶壁防止、丸い後頭部を、とかは知っていたけどヘルメットによる矯正があったなんて知らなかったわー!まるで歯の矯正みたいね。
でも、これを調べてみると
- 専門機関が少ない
- 保険外なのでそこそこ費用がかかる
- 入浴以外の24時間着用が望ましいので、頭皮などがかぶれたり蒸れたり、季節によっては不衛生になりがち
- 着用期間は半年くらい
- 定期的にヘルメットの調整が必要
- 頭蓋骨が柔らかく動きやすい3ヶ月ごろから1歳半くらいまでしか矯正可能期間がない
そして
- やっぱり見た目で周りの目をひいてしまう
という問題があるみたい。
この治療方法って日本よりヨーロッパ・アメリカでは多く行われているらしくて、向こうでは Baby Helmet Therapy という名称っぽいわ。
確かに向こうの人って結構頭の形がいい人が多いイメージ(偏見?)。
日本人みたいにハチが張っているというより、後ろに長い宇宙人型が多くて、パッと見た目が「頭・顔、小さっ!」ってなる印象で絶壁の印象が薄いのかも。
向こうは歯の矯正をしっかりやる過程が多いから、その延長線上なのかしら?
ただ、2014年のニュースでヘルメット治療は「すべきではない」という記事が海外であるのも事実。https://www.medicalnewstoday.com/articles/276281.php
- ヘルメット着用組と非着用組で改善に差がなかったよ
- 幼児の頭皮に対して問題があったよ
- それなのに高いよ
ということみたいで、有益性に差が無いということを除けば想定されるデメリットよね。
でも改善に差がないというのは結果論であって。
自然に治ることを期待して待つのも、治らないことを危惧して矯正するのもどちらも手段として選択肢があるというのは素晴らしいと思うのね。
まだ現時点では頭の歪みが具体的な病気につながるという確証はないらしいわ。
それでも将来のコンプレックスの要因になりうる可能性があるならば、治療をするデメリットを受け入れた上で手を尽くしてあげたいという気持ちはよーくわかる。
今どきのお母さんにしてみれば、もしかしたら当然の知識なのかもしれないけど、独身子なしの私にしてみたら目からウロコのハナシだったわ!