母から「私、行けなくなったから行けない?」と譲り受けたリサイタルチケット。
突然の日曜の午後の話でも平気で参加できるという事が悲しいと思いつつ行ってきました。
竹久夢二とその時代
竹久夢二と言えばアレだ。美人画。大正ロマンと言えば夢二。そのくらいの知識の私。
しかし、板橋区立グリーンホールってどこ・・・?
板橋区の区役所からほど近い場所にあったわ、板橋区立グリーンホール。
大山商店街と、区役所の間くらいって感じかしら。
立派な建物だけど、リサイタルとか出来るのかしら・・・?
納得!!
なるほど、大きなセミナースペースを使うのか!
300人くらい収容できるらしいスペースに集まる年齢層は高いけど、ほぼ満員御礼の盛況さ。
さて、今回の演目は
- 宵待草
- 夏の名残のバラ
- ミネトンカの湖畔にて
- スカボロー・フェア
- 白銀の糸
- マギー若き日の歌を
- タイスの瞑想曲
休憩を挟んで
- みんなで歌おう 宵待草~ゴンドラの唄~久しき昔
- ヴァイオリンメドレー 埴生の宿~浜千鳥~カチューシャの唄
- アニー・ローリー
- 菩提樹
- ジョスランの子守唄
- ユモレスク
- すみれの花咲く頃
- ソルヴェイグの歌
これ、歌声喫茶だ!!
いや歌声喫茶に行ったこと無いけど、そんなイメージ。
ソプラノ歌手とピアノ、ヴァイオリンで奏でられる音はとても穏やか。
感心したのが、和訳の美しさ。
例えば、「白銀の糸」。この「白銀の糸」とは白髪を表していて、それも美しい表現だけど
Love can never more grow old.
Locks may lose their brown and gold,
Cheeks may fade and hollow grow,
But the hearts that love will know
Never, never, winter’s frost and chill,
Summer warmth is in them still;
Never winter’s frost and chill,
Summer warmth is in them still.
この訳を
年を経るとも 愛は変わらず
弱き身なれど 胸はおどれり
北風も我には 何かはあらん
凍れる冬も いかで恐れん
こう訳す美しさ!
何ていうのかしら、和歌・俳句・短歌・川柳が日本の詩の原型であったことがよくわかる。
また、夏の名残のバラ、も和訳すると
バラ → 白菊
と置き換わるのが日本風!
スカボロー・フェアなんで曲調がすごーーーく不思議なトリップしそうなものなので、ぜひオススメ!