「過剰な予防線は安全策ではなく、怠惰である」が胸に刺さった話

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最近アプリも出始めたオンライン証券のFOLIO

私はアカウントだけ作ってあってまだ入金・購入は行っていないのだけど、PCサイトもさることながら、アプリ版の使い勝手や見た目が金融を感じさせない軽さ。あ、軽いというのは悪い意味ではなく。

最近の金融系のサイトって昔に比べて見やすくなったなぁと思っていたの。

ここ1年くらいで仮想通貨の取引所や証券会社、ソーシャルレンディングも含めていくつか金融がらみで会員になったのだけど、以前の金融系サイトなんて、

・字が細かい
・免責事項案内が多い
・リンクが多い

その分手間が多くて見辛い

という状態だったわ。

でも金融系なんて色々書いておかないと危ないもんね、どんな難癖つけられるかわからないし、という気持ちでそれが当たり前だと思ってた。

それが今や開設から購入までスムーズに行ける。

これって購入者の媒体がPCからスマホにシフトしたことが大きく関係していると思うのね。スマホでズラーーーーっと記載されている免責事項なんて読んでいられないし。

その中、私が驚愕を受けたのが「CAREER HACK」に掲載されている下記の記事。

http://careerhack.en-japan.com/report/detail/864

過剰な予防線は安全策ではなく、怠惰である。

これ、頭を殴られたような感じだった。

とりあえず、この注意文を入れておけば大丈夫」という思考停止が、サービスを使いにくくし、そして分かりにくくする。「難しそう」と言われている証券サービスを生み出している。そのことを私たちは心に刻まなければなりません。

安全に寄せていると言えば聞こえはいい。ただ、正直「出しときゃいい」といった心構えにも感じ取れますよね。

間違いなく、これ。
特に私がいる業界って、コレ。

しかししかし、コンプラにうるさい金融業界にできたことが、他でできないはずはない!!

だけど読み進めていくうちに、「コンプラ担当がいるからこそ、できる話だな」と気づいてしょんぼりしてきたわ・・・。

私の勤める会社のように、一般的に中小企業にコンプライアンス部があるってことはなかなか無いと思うのね。そうよね?

コンプライアンスに疎い(ざっくりとしか認識できていない)人間が詳細を聞かれたところでそれを補う代替案を出すことができるわけがない。

だからこそ「よくわからないけど、とりあえず安全策として説明文を表示しておこう」という結果になるんだろうなと思うし、簡単に想像がつくわ。

しかしこういうのって別にコンプラに限った話ではなくて、「慣例」とか「前例」とかの言葉と一緒に陥りやすい思考停止への警鐘よね。

「前もこうだったから、コレいいや」の「で」。消して前向きな決定ではなく、思考停止による決定。

昔からよく聞く言葉に「常識を疑え」というのがあるけど、コレもそういうことよね。

馴れ合わずに、対立せずに、対話せよ。